矯正歯科

5.3~5歳児の受け口(反対咬合)の矯正治療

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)を使った受け口の治療

下の歯が上の歯より前に出ている「受け口」という状態を歯科用語で反対咬合(はんたいこうごう)と言います。

3歳児健診で4~5%の割合で反対咬合が見つかります。

そこで注目されているのが、歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)というこども専用の取り外し可能なマウスピースを使った治療法があります。

Eデンタルクリニックでもこちらの装置を使った幼児の矯正治療を行っております。

1.なぜ、早めに治療をした方がよいのか?

反対咬合(受け口)をそのままにしておくと、下あごが過成長しやすくなり、お顔立ちにも影響を及ぼすことがあります。

下あごが過成長すると、治療方法の選択肢が少なくなり、治療も難しくなります。

さらには反対咬合の程度が強くなると、あごの骨を切るという外科的処置でしか対応できないケースも出てきます。

悪化する前に、早めのご相談をおすすめします。


2.歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)の特徴

【メリット】

・早い時期から治療が可能です。

・マウスピースをはめて寝るだけでよい。

・取り外し可能な装置のため口の中の清掃が行ないやすい。

【デメリット】

・お子様本人が治療に協力的でない場合は治療効果がでません。

2.歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)による矯正治療について

①お子様が矯正治療に協力できる状態でないと治療は始められません。

寝ている間にマウスピースをはめる治療ですが、お子様自身が外さないように意識する必要があります。

しかし通常3歳くらいのお子様では寝ている時に無意識に外してしまい、効果がでない場合があります。

そのため、先生とある程度お話ができて、治療に協力できるようになってから初診の予約をお取り下さい。

治療のために必要な診察や検査が受けられない場合は歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)による治療を始めることができません。ご了承下さい。


②受け口が改善しても、成長期に『こどもの矯正治療』が必要になることがあります。

反対咬合(受け口)の原因として骨格的な要素が強い場合は、歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)だけでは反対咬合が改善しない場合があります。

また、歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)で改善した場合でも上下前歯の永久歯がはえてくる頃に再び反対咬合になる場合があります。

そのような場合は、『こどもの矯正治療(1期治療、2期治療)』が必要となります。

*『こどもの矯正治療(1期治療、2期治療)』へは下部にある緑色の『 ← 前のページ 』を押して下さい。