矯正歯科

4.こどもの矯正治療

こどもの矯正治療は治療開始時期の見極めが大切です

永久歯にすべてはえかわる前におこなう矯正治療(1期治療)と、永久歯にはえそろった時期におこなう仕上げの矯正治療(2期治療)の2段階に分けて矯正治療を行います。

1期治療は前歯が永久歯にはえかわる6~9歳頃から始めるのが一般的です。

1期治療が必要となるのは、以下のような場合です。

・上あごと下あごの位置関係が悪い場合。
・上あごや下あごの正常な成長がさまたげられている場合。
・永久歯がはえてくる年齢になっても歯がはえてきていない場合。
・歯や歯ぐきに悪影響がでている場合。
・悪習癖(舌の位置、舌の突出、唇をかむ、指しゃぶり等)がある場合。
・1期治療を行うことで2期治療の負担が軽くなる場合。

1期治療の目的は永久歯列が完成する前にあごの成長が見込める時期からお口の中の環境を整え、あごの骨や歯がはえる部分である歯槽骨の不調和を改善することです。

骨格、歯、歯槽骨、筋肉の問題に対し早期に治療を行い、2期治療での永久歯の抜歯や外科矯正などの可能性を減少させます。

それに対して2期治療の目的は、主に歯並び、かみ合わせの問題を解決することです。

マルチブラケット装置などの歯を移動させるための装置を使用して、歯並び、かみ合わせの問題に対しての治療をおこなっていきます。

1.初診矯正相談

どこがどのように気になっていらっしゃるのか、また治療に対する患者さまのご希望などを詳しくお伺いします。

お口の中を拝見させていただいた後、現状の歯並び・咬み合わせの問題点や治療方針・矯正装置・費用・治療期間などの概要についてご説明いたします。

Eデンタルクリニックでは患者さまの矯正治療への不安を解消していただけるよう、どんな疑問にもお答えします。

なお、矯正相談時より治療を開始することはありません。相談内容を十分に吟味した上でご検討下さい。

2.矯正治療開始前の検査

実際の治療方針を決定するために、現在の歯並びやあごの骨の状態などを詳しくチェックいたします。

お口の中の診査・お顔と口の中の写真撮影・歯型とり・レントゲン写真撮影等を行います。

これらの情報を基に、患者さまひとり一人に最適な矯正治療のプランを立てます。

3.診断

検査結果をご報告し、治療計画・治療期間・費用を説明いたします。

考えられる治療方法が複数ある場合にはそれぞれの治療法のメリット、デメリットなども説明いたします。

治療へのご希望や疑問点、不安な点などをお聞きした上で、最終的な治療計画の決定は患者さまや保護者さまと矯正担当医が話し合い両者ともに納得して行います。

また、この時点でむし歯・歯肉炎があればそれらの治療を終えてから矯正装置を装着していきます。

4.1期治療(永久歯にすべてはえかわる前におこなう矯正治療)

患者さまに最適な完全オーダーメードの矯正治療方法・矯正装置で治療を開始します。

早期に矯正治療を行うことでバランスのとれた骨格と歯並びやかみあわせを目指します。

矯正治療中は約1~2か月ごとに来院していただき、矯正装置の調節をおこないます。

そして、全て永久歯にはえそろう頃に2期治療が必要かどうかの判断をおこないます。

5.2期治療(永久歯にはえそろった時期におこなう仕上げの矯正治療)

1期治療では改善できないかみ合わせや歯のねじれやでこぼこ、隙間の改善を行う場合は歯にブラケットという装置をつけて矯正治療をおこないます。

矯正治療中は約1か月ごとに来院していただき、矯正装置の調節をおこないます。

6.保定治療
ブラケット等の装置を外し、きれいになった歯並びを安定させる治療です。

約3~4か月に一度来院していただき、歯並び・かみ合わせのチェックや虫歯・歯肉炎・歯周病のチェックを行います。

Eデンタルクリニックでは約2年間、経過を観察し歯並び・かみ合わせを管理していきます。